はじめに

「今は家から出るのも難しい」 「でも、高校はちゃんと卒業させてあげたい」 「この先、子どもがどうなっていくのか分からない」

お子さまの高校選びを前に、こんな気持ちを抱えている保護者の方は少なくありません。

最近は、自宅からオンラインで学べる通信制高校が増え、「毎日通えない」ことが高校進学をあきらめる理由にはならなくなってきました。

ただ、オンラインで学べる学校を選ぶときに、ぜひ一緒に考えてほしいことがあります。それは、「今」だけでなく「これから」のお子さまに合う学校かどうかです。

この記事では、通信制高校・サポート校で長く勤務してきた元教員の私たちが、千葉でオンライン中心の通信制高校を探すときに確認したいポイントをお伝えします。


オンラインで学べる通信制高校は、いま選択肢が広がっている

ひとくちに「通信制高校」といっても、学び方は学校によってさまざまです。大まかに分けると、次のようなタイプがあります。

最近では、決まった時間にオンラインで参加するライブ授業や、アバターを使って仮想空間で授業を受ける学校も出てきています。

選択肢が増えたのはうれしいことですが、そのぶん「どれを選べばいいのか分からない」という声もよく耳にします。


千葉の保護者が学校選びで確認したい3つのこと

① 今の状態のままで始められるか

まず大切なのは、お子さまが「今の状態のままで」スタートできるかどうかです。

「入学したら週3日は通わなければならない」という学校では、今まったく外に出られないお子さまにとっては、入学そのものが大きなプレッシャーになってしまいます。

最初の一歩は、できるだけ小さくていい。無理なく始められる学び方が用意されているかを確認しましょう。

② 子どもが変わったとき、学び方を変えられるか

ここが、この記事で一番お伝えしたいポイントです。

子どもの状況は、高校3年間のなかで大きく変わることがあります。入学時は「とにかく家から出たくない」と言っていた子が、半年後には「ちょっと行ってみようかな」と言い出す。私たちは現場で、そんな変化を何度も見てきました。

そのとき、学び方を途中で変えられる学校かどうかは、とても大きな違いになります。

ネット専門の学校では、通いたくなっても通う場所がないことがあります。逆に通学中心の学校では、しんどい時期に通学の頻度を下げにくいこともあります。

「入学後に、ネットから通学へ(あるいはその逆へ)切り替えられますか?」 学校説明会や個別相談では、ぜひこの質問をしてみてください。

③ スクーリングはどこで、何日あるか

オンライン中心の通信制高校でも、卒業するためには「スクーリング(面接指導)」への参加が必要です。

ここで千葉のご家庭が気をつけたいのが、スクーリングの場所です。全国から生徒を受け入れる広域通信制高校のなかには、本校が千葉から遠く離れた県にある学校も多く、スクーリングのために毎年遠方へ泊まりがけで行く必要がある場合もあります。

外出に不安があるお子さまにとって、ここは見落とせないポイントです。資料請求や説明会の段階で、必ず確認しておきましょう。


たとえば、勇志国際高等学校 千葉学習センターの場合

ここまでの3つのポイントにあてはまる学校の一例として、進路の灯台で取材させていただいた勇志国際高等学校 千葉学習センターをご紹介します。

勇志国際高等学校は熊本県に本校を置く広域通信制高校で、千葉学習センターは千葉県松戸市の新松戸にあります。

4つの学び方から選べて、入学後も変えられる

勇志国際では、通学・ネット・メタバース・オンラインといった複数の学び方が用意されています。

取材で四宮先生にお話を伺ったところ、学び方を選べるだけでなく、入学後も一人ひとりの変化に合わせて柔軟に対応できることが、他校にはない強みだと話してくださいました。

まさに、ポイント②の「子どもが変わったとき、学び方を変えられるか」に応えてくれる学校です。

在籍生徒の7〜8割が不登校経験者

千葉学習センターには410名(全体では2,580名)の生徒が在籍しており、そのうち7〜8割が不登校を経験した生徒です。

「不登校だった自分が、高校でやっていけるだろうか」 そんな不安を抱えるお子さまにとって、同じような経験をした仲間がたくさんいる環境は、それだけで大きな安心につながります。

スクーリングは千葉で、日帰りでも受けられる

千葉学習センターは、JR新松戸駅から徒歩5分の場所にあります。

学校の公式サイトによると、スクーリングは各地の学習センターでの日帰り登校(年5〜7日程度)か、熊本県天草市の本校での宿泊型(年1回・4泊5日)を選べるとされています。

本校は熊本でも、千葉にいながら日帰りでスクーリングを受けられるのは、千葉のご家庭にとって心強いポイントです。 ※スクーリングの詳細は、学校に直接ご確認ください。

勇志国際高等学校 千葉学習センターの取材内容や学費、向いている人については、勇志国際高等学校 千葉学習センターの取材記事で詳しくまとめています。


元教員から|「最初の選択ですべてが決まるわけではない」

私がフレックス登校スタイルの学校に勤務していたときのことです。「中学はまったく行けていなかったから、高校もどうせ無理。登校のプレッシャーが少ない高校に進学したい」と話して入学してきた生徒がいました。

はじめは月に1〜2日ほどの登校でした。それが、少しずつ友達ができていくうちに気持ちが前向きになり、登校する日も自然と増えていきました。そして3年生になるころには毎日通えるようになり、4年制大学へと進学していきました。

通い方を柔軟に変えられる学校は、「何日通わなければならない」というプレッシャーがかかりにくい。そのことを、この生徒を見ていて実感しました。

子どもの状況がいつ良い方向に変わるかは、誰にも分かりません。だからこそ、変わったときにその変化を受け止められる場所を選んでおくことが大切なのだと思います。


まとめ

最初に選んだ学び方が、ずっと続くわけではありません。お子さまが変わっていく可能性を信じて、その変化に寄り添ってくれる学校を選んであげてください。


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この記事は、通信制高校・サポート校に長年勤務した経験のある元教員が執筆しています。学校情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各学校に直接ご確認ください。


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